【北京10月30日】頤和園の「景福閣」が10月30日(月)、1年に及ぶ修復行程を経て竣工した。
今回の修復工事は1949年の新中国成立後初となる。
乾隆年間に創建された景福閣は元々「曇花閣」と称されており、平面の六角形がゲッカビジン(中国語:曇花)の花びらを象徴していたという。1860年に英仏連合軍によって焼却されたが、1893年に遺跡上に再建。本堂が十字型に改築され、現在の景福閣の名称に変わった。景福閣は西太后(慈禧)の寝室・楽寿堂に近いことから、西太后はここで雨月を眺め、外国の使節と接見し、宴を催したという。
近年は老朽化により、基岩の沈下、木材の腐食、雨漏りなどがあったため、昨年10月に専門家の意見を採り入れながら修復工事を開始していた。今後は建物内に展示場を設置したうえで、来年10月には一般公開を予定している。
~北京天津ジャピオン2023年11月6日号~