機内で乗客が心肺停止状態に*北京の医師が人命救助のお手柄

【北京11月8日】北京発ロサンゼルス行きの航空機内で11月5日(日)、突発的に心肺停止状態となった乗客の1人が偶然搭乗していた北京の医師の適切な措置により、意識が回復するという出来事があった。

報道によると、当時、機内放送にて突然、ドクターコールが流れた。研修先の米国の総合病院メイヨー・クリニックに向かうため、同機に搭乗していた北京清華長庚医院心臓血管内科副主任は放送を聞いた後、即座に患者の元へ向かった。高齢者である患者は、全身に汗をかき、めまいを起こし、意識を失っていた。医師によると、患者は頸動脈の脈拍が弱まり、心音も非常に弱かったという。機内にはAED設備がないため、医師は患者を横たえて心臓マッサージを行い、酸素マスクの酸素を吸引させていた。約2分後に患者は意識を取り戻し、血圧や心拍数も回復。その後、同じく偶然搭乗していた中日友好医院と同仁医院の医師も救護に加わり、約30分後には患者の病状も安定したという。

患者は近頃、薬の服用が不規則だったうえ、急遽、ニトログリセリンを服用したことから、血圧が急激に低下し、神経反射またはショック症状を引き起こしたとみられている。

~北京天津ジャピオン2023年11月20日号~

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