【北京12月4日】北京農学院に“国際障害者デー”の12月3日(日)、北京初の「盲導犬訓練基地」が誕生した。
目下、中国の視覚障がい者数は1731万人に上っており、盲導犬300匹が不足している。なお、北京市の視覚障がい者数は5万7900人、重度(1級、2級)視覚障がい者数は2万3100人で、このうち盲導犬を利用しているのは僅か13人。深刻な盲導犬不足である一方、盲導犬の育成と訓練が難しい状況となっていた。
2つのエリアに分かれた同基地は、開放式を採用。一方のエリアは盲導犬訓練模範センターで、盲導犬の飼育や訓練、美容、医療などを提供。もう一方はホテルとなっており、ホテル内は家庭と同様の環境を作り、視覚障がい者と盲導犬が家庭の中で互いに適応するための施設となる。また、基地内には訓練用のエレベーターや路面、障害物があるほか、付近には地下鉄駅もあり、実践的訓練に適した環境となっている。
~北京天津ジャピオン2023年12月11日号~