築600年以上の故宮紫禁城排水能力の高さに注目集まる

【北京7月25日】北京で発生した〝7・21〟豪雨により各地で冠水被害が起きるなか、築600年以上の故宮紫禁城の排水システムが注目を浴びている。

故宮博物院院長によると、故宮内には現在まで保存されている長さ15km以上に及ぶ古代の雨水溝があり、そのうち13kmは暗渠(地下排水路)になる。また、紫禁城内の排水溝道はすべて内金水河に通じており、この河は紫禁城の城壁に隣接する幅52mの護城河に連結し、周辺の外金水河、中南海などに通じていることから排水機能があると紹介している。同時に、排水能力引き上げのため、4~5年かけて院内の排水システムの清掃を行う計画だとしている。

一方、故宮では現在、コンクリートやアスファルト舗装を伝統的なレンガ建築材に復旧する〝破新回旧〟工程を進めている。

~北京・天津ジャピオン2016年8月1日号~

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