中国商務省は10月12日(土)、北京市を含む全国の公衆浴場の運営管理に関する規定案「沐浴業管理規則」を公表した。
「浴場内に〝HIV(エイズウィルス)を含む感染症・性病患者の入浴を禁止する〟と明記すること」という内容が含まれていることから、業界関係者や市民の論議を呼んでいる。
同案の賛否を問うネット調査には、すでに1万人以上が参加。
今のところ72・2%が「支持する」と回答し、「性病患者に対して差別はないが、万が一の感染の危険性を考えて支持する」といった意見があった。
これに対しHIVの専門家は、浴室の水でHIVが感染することは科学的にあり得ないとした上で、同案は人々のHIVに対する差別意識と恐怖心を拡大させる恐れが高いと指摘している。(10月15日)
~北京ジャピオン2013年10月21日号