飾り気のない居酒屋
東京の下町にある飾り気のない小さな居酒屋、そんな雰囲気のある「天天」。
暖簾をくぐると、〝オヤジ〟ことオーナーの竹内さんが気さくに迎えてくれる。
同店の看板といえば、天ぷら。
野菜天単品4つ(10元~)と単品オーダーも可能なので、天ぷらを肴に1杯…の粋な江戸っ子スタイルも気取れる。
また、「ベーコンとホウレン草炒め」(28元)や「野菜炒め」(26元)、「メンチカツ」(30元)など、常連客のリクエストによって〝昇格〟したメニューも多い。
「小さな店なんで、お客さん同士も自然と話をし、友人になる。
ここがコミュニケーションの場になってくれれば…と僕は思うんです」と竹内さん。
もちろん、〝オヤジ〟も共に語り、酒を酌み交わす。
隠し技ありの石狩鍋
そんな同店では、年中提供している人気の一人用鍋「たらちり」(52元)に加え、この冬、「豚キムチ鍋」(55元)、「湯豆腐」(32元)の一人用鍋が仲間入りした。
今回、サービスとなる「石狩鍋」もイチオシ新メニューの一つ。
一匹で仕入れる鮭の切り身をふんだんに、ほかに椎茸、シラタキ、野菜類などを盛り込んだ2人用鍋だ。
味付けはあっさりめなので、お好みで味噌をプラスしても可。
さらに、旨味を加える〝隠し味〟として、竹内さん自らが鍋に日本酒を注いでくれる。
鍋のお供には、日本酒を熱燗で。最後の〆には、ツルッとうどんがおすすめだ。
今夜は新源里の小さな居酒屋で、下町情緒を存分に味わいたい。
info
住所:朝陽区新源西里東街9号3門103室(漁陽飯店北側向かい)
電話:8448‐8846、136-9125-3525
営業時間:11時~14時、17時~23時
席数:26席
予算:昼28元~、夜100元
~北京ジャピオン2012年11月19日号