茯苓で健康肌を手に入れる

――先生、今回は皮膚のトラブルを予防する漢方薬をご紹介いただけるそうですね。

 

先生　はい。「茯苓（ぶくりょう）」という漢方薬です。性質が穏やかで、昔から常用されていますし、副作用もなく、どなたでも使えます。胃腸を整え消化機能を高めることで、体調も優れ、皮膚へも好影響をもたらします。体内の余分な水分を排出する利水作用に優れた生薬としても知られ、むくみの改善にも役立ちます。さらに、精神を安定させる働きもあるので、寝つきの悪い方にも効果があります。

 

――万能薬ですね。どのように摂ればいいですか？

 

先生　味に慣れない方もいると思いますので、お粥に入れて、1日10～15gを目安に摂取してください。粉末にして、お茶として飲むこともできます。その場合は、1回に3g程度を1日2回飲むといいですね。すぐに効果が出るものではないので、数カ月続けてみてください。花粉症などによるトラブルは、発症する時期の1カ月前から摂っておくようにすると、症状が和らいだり改善したりします。

 

――肌が弱いので、ぜひ試してみたいです。

 

先生　私もよくお粥にして食べています。飲み過ぎた後には、粉末状にして摂ると二日酔いを防ぐ効果もありますので、試してみてください。

 

 

～北京・天津ジャピオン2016年3月２８日号～