お医者さんの御用達 ~第120回 N95マスク

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粒子状物質から身体を守る

――先生、これは話題の「N95マスク」ですね。

先生 はい。
北京は近年、微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が国際基準である1立方㍍あたり10マイクロメートルを大幅に超える大気汚染に悩まされています。
このマスクは、PM2・5を含む0・1~0・3マイクロメートルの微粒子を95%以上除去できるんです。
普通のマスクは砂ぼこりや花粉は防げても、髪の毛の太さの30~40分の1程度のPM2・5は防げないんですよ。

――なるほど。実際、身体にどんな影響があるのでしょうか?

先生 PM2・5は、粘膜や鼻毛など人体に元々備わっている防御機能では防げないため、気管や気管支、肺に侵入します。
長期的に吸入が続くと、肺炎や気管支炎、ひいては肺がんを引き起こす可能性があるとされています。
また、肺胞を通じて毛細血管にまで入り、動脈硬化の原因にもなると言われているんです。

――うっ、怖いですね…。

先生 そうですね。
身体に悪影響が出ないよう、毎日の空気質量をチェックし、汚染がひどい日には外出を避けて下さい。
やむを得ず外出する際には、「N95マスク」を着用して下さい。
何日も同じものを着け続けると、マスク自体の微小粒子濃度が増して効果が薄れてしまいます。
1日使ったものは捨てて、新しいものに取り替えて下さいね。

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取材協力先/北京二十一世紀病院
~北京ジャピオン2013年4月1日号

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