ナッツ類で顎の発育を促す
――先生、今日は子どもの顎の発育について、お話いただけるそうですね。
先生 はい。
最近、顎の発育が良くない若者が増え、それとともに歯並びが悪い人も増えていますが、これは顎が未発達な人が多い証拠なんです。
近年の食生活では、硬いものを食べる機会がとても少ないですよね。
日常的に軟らかいものばかり食べていると、顎の発育を促進するための刺激が不十分になってしまうんです。
――確かに、最近の子どもは特に、軟らかいものばかり食べているイメージがあります。
先生 お子さんの噛む力や顎の発育を促すためには、なるべく硬いものを食べさせた方がいいですね。
例えば、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類をおすすめします。
顎は歯が並ぶ土台ですから、顎の発育は歯並びや噛み合わせに大きく影響します。
噛み合わせが悪いと関節にも負担がかかり、全身が疲れやすくなったり、頭痛を引き起こしたりすることもあるんですよ。
――そうなんですね。
顎が発達するのは、何歳くらいの頃なんですか?
先生 乳歯から永久歯に生え変わる6~12歳の期間に発達します。
この時期にきちんと硬いものを食べることが重要ですね。
また、ナッツ類はビタミンBや亜鉛など、子どもの成長に重要な栄養素も豊富です。
ぜひ、おやつ代わりにして下さいね。
取材協力先/King’s Dental
~北京ジャピオン2012年12月17日号