【北京6月6日】北京市人民政府副秘書長は6月5日(金)、「北京市新型コロナウイルス肺炎流行の予防と対策に関する記者会見」の席上で、翌6日(土)0時より北京市の突発的公共衛生事件緊急対応レベルを二級から三級に引き下げると発表した。
これにより武漢を含む湖北省から北京への航空便、鉄道での入京制限を解除、14日間の住居または集中観察が免除される。
社区(行政区画単位)においては身分証、健康状態確認アプリ「北京健康宝」などのチェックは引き続き実施するものの、今後、体温測定は省かれる。
また、公園や観光地、スポーツ施設、図書館、博物館、美術館などの人数制限を平常時の50%まで引き上げる。
交通や旅行に関しては、中・高リスク指定地区以外の国内ツアー業務の再開を許可する一方、出入国ツアーの再開は見合わせる。同時に公共交通やタクシー、長距離バスなどで感染症予防対策を日常化し、バス停や車両の消毒、換気、人員の保護、マスク着用、監視エリアの設置などを継続的に行うとしている。
一方、マスクに関しては5月に公布された手引きの中で、市民に対し、マスクを常に携帯する習慣を身に付けるよう提唱している。
~北京天津ジャピオン2020年6月15日号~