【北京10月24日】京滬高速鉄路股份有限公司は10月23日(金)、北京南―上海虹橋駅間を結ぶ京滬高速鉄道の乗車券価格の改定に伴い、変動制乗車券価格を実施すると発表した。新価格は12月23日(水)より実施される。
これにより北京南―上海虹橋駅までの全行程の二等席の乗車券最高価格は598元(現行より値上げ幅8%)、最低価格は498元(値下げ幅10%)となる。一方、全行程の商務(ビジネス)席の乗車券最高価格は1998元、最低価格は1748元に調整。現行の乗車券価格と比較すると、二等席で最大約45元の値上がり、商務席で最大250元の値上がりの計算となる。
京滬高速鉄道では2018年、寝台車の乗車券に市場の需要、運営状況、季節などによって価格を変動するシステム=変動制価格を導入。鉄道専門家は、同システムの実施による価格の調整はオフシーズンに旅客を導き、旅客輸送のバランスを取ると同時に経済を引き上げる効果があると分析している。
京滬高速鉄道はこのほか今年年末までに、旅客に静かで快適な旅行環境を提供するための“静音車両”を試験的に導入し、さらなるサービスの向上を図るとしている。
~北京天津ジャピオン11月2日号~