延慶区の野鴨湖国家湿地公園*国際保護条約下の登録湿地に

【北京2月3日】国家林業和草原局は2月3日(金)、「2023世界湿地デー」イベントの席上で、野鴨湖国家湿地公園がラムサール条約湿地に登録されたことを発表した。

ラムサール条約とは正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」であり、特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を促進することを目的としている。全9つの基準をクリアして初めて、国際的に重要な湿地に係る登録簿に掲載される。

延慶区西北部にある同公園は総面積6873ヘクタール、このうち川や湖、干潟、ため池などを含む湿地率は72%に達する。また、東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥の移動エリア内にあるため、毎年大量の渡り鳥がこの地で休息、繁殖、越冬している。同公園では現在に至るまで、鳥類368種類が記録されており、このうちタンチョウヅル、アカハジロなどの絶滅危惧種を含む国家一級保護鳥類は22種類、国家二級保護鳥類は63種類に上る。

毎年、野鳥観察や撮影、観光などで同地を訪れる観光客数は約30万人に達しており、自然保護意識を喚起するための様々なイベントも開催されている。

~北京天津ジャピオン2023年2月13日号~

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