桑菊茶でアレルギーを予防

――先生、朝晩はすっかり涼しくなって、いよいよ秋ですね。

先生　そうですね。
秋は眼や鼻のアレルギーに悩まされる人、風邪を引く人が多いです。
夏は中医学の基礎「陰陽思想」で言うところの〝陽気〟が非常に盛んで、秋は体内の陽気が抜けきれず上半身に溜まる〝浮陽不収〟という状態がしばしば起こります。
この状態が、前述の不調を招く原因となるんですよ。
そこで今回は、そんな症状を予防してくれる漢方茶、「桑菊茶」をご紹介したいと思います。

――菊の花がいい香りですね。
桑の葉もクセがなくて、飲むだけで癒される気がします。

先生　はい。
「菊花」には〝安神（心を落ち着ける）〟の作用がありますからね。
他にも、〝清肝火（肝臓の気の高ぶりを鎮める）〟、眼のかゆみと喉の痛みを抑える、インフルエンザを防ぐといった効果があるんですよ。
そして「桑葉」には、〝養陰潤燥（陰気を養い体内を潤す）〟、〝清火明目（体内の熱を取り除き、眼をすっきりさせる）〟といった効果があります。

――へ～。
具体的な飲み方を教えてください。

先生　カップで飲む場合は、どちらもひとつまみずつでＯＫです。
お湯を注ぎ足して、３杯ぐらい飲めますよ。
氷砂糖をひとかけ入れるのもオススメです。
簡単に続けられるので、秋の間は毎日飲んで、アレルギーや風邪を予防しましょう。

 

取材協力／北京東文中医診所

 

 

～北京ジャピオン2013年9月9日号