――先生、北京の冬は乾燥していて、喉からの風邪が心配です。予防策はありませんか?
先生 それでは「塩水うがい」をご紹介しましょう。毎日習慣化して行うことによって、塩水が口の粘膜の壁となり、細菌の侵入を防いでくれます。また、喉の粘膜に付いてしまったウイルスを洗い流してくれる作用や、炎症を起こしている部分の水分を奪うことで痛みを和らげる作用があります。喉が痛いと感じてから行っても、効果が期待できますよ。
――北京の冬を乗り切る強い味方になりそうですね!では、塩水うがいのやり方を教えてください。
先生 コップ一杯分(約60ml)に塩をひとつまみ入れます。塩分濃度が濃い方が効果的ですが、最初は無理に塩辛くせず、慣れるまで徐々に塩の量を増やしてみてください。次に、うがいは3段階に分けて行います。1回目は口の中の食べかすを取り除くために行います。2回目は上を向いてガラガラと、15秒程行います。そして3回目に、仕上げとしてもう一度うがいをして完了です。
――水と塩はどこの家庭にもあるので、簡単に風邪の予防ができますね!
先生 はい。ただし、塩水うがいだけで完璧に予防ができると思ってはいけませんよ!1日2回の換気、加湿器で適切な湿度を保つ、水をたくさん飲むなど、きちんと気を配ってくださいね。
~北京・天津ジャピオン2016年11月28日号~