北京市の第一中級裁判所で12月9日(月)、老舗菓子店・蘇州稲香村の商標登録の正当性を巡る訴訟の審理が行われた。
同訴訟は、蘇州稲香村食品工業有限公司が2006年に新たに登録したロゴ商標に対し、北京稲香村食品有限公司が異議を唱えたことが発端。
商標評審委員会は13年4月、同ロゴを不認可とし、蘇州側は同委員会と北京稲香村を相手取り訴訟を起こした。
審理では、1773年創業の蘇州稲香村は「稲香村」の商標自体が蘇州側のものであると強調。
これに対し北京稲香村は、1996年に「稲香村」の商標登録をしたが、同商標は蘇州稲香村グループが使用許可を与えたものとした。
さらに北京側は、問題のロゴ商標の字体は同社が1983年から使用しているロゴに酷似していると指摘し、双方の主張は平行線をたどった。
なお、判決はまだ出ていない。
(12月10日)
~北京ジャピオン2013年12月16日号