ワサビ香るちらしを

日夜、ビジネスマンが行き交う大望路のＳＯＨＯ現代城。
そんな彼らが、昼時や会社帰りにホッと一息つくモダンな寿司屋がある。
その名は「椿」。
客の８割が常連で、居心地のよさは折り紙つきだ。
昼は、自慢の寿司とコシのあるうどんが味わえる「寿司うどん定食」（78元）や「鯖の塩焼き定食」（38元）など、約30種類の定食が出迎える。
今回は具沢山の「海鮮ばらちらし定食」が特価に。
日本産の本マグロやタイ、上品なヒラメなど７種類の魚介がふっくら大粒の銀シャリに乗り、ツンとした香りのワサビとともに掻き込めば、〝日本人でよかった〟と至福の訪れを実感することだろう。

 

美人姉妹と寿司職人

お店を切り盛りするのは、冬に咲く椿の如く美しい姉妹。
明るい人柄に加え日本語も堪能で、２人が訪れるテーブルには、話に花咲き笑顔が溢れ出す。
その様子を嬉しそうに眺めるのは、カウンターに立つ寿司職人歴18年の寇料理長。
「お腹を空かせてそうな方にはシャリを大きめに握ります」と心遣いも見せる料理長のイチオシの握りは「ウニ」（28元／貫）。
日本酒（60元～）をチビチビやりつつ、舌の上でとろける濃厚な甘みを堪能しよう。
心を込めて握る寿司の数々のほか、一番人気の「ハマグリの酒煮付け」（38元）や、ほっこり温まる12種類のネタが入った「おでん」（88元）など、酒のアテに事欠かない。
今宵は寿司と酒に誘われ、穏やかな時を過ごそう。

 

 

info
椿
住所：朝陽区建国路88号SOHO現代城B座底商2階
TEL：8589-5282、186-1030-5111（店長）
営業時間：11時半～23時半（ラストオーダー23時）
席数：50席、個室2
予算：150元

 

 

 

～北京ジャピオン2013年12月16日号