わさび香る鳥刺しを
のれんをくぐると、すぐに押し寄せる焼き鳥の芳ばしい香りに溢れんばかりの熱気…
ここは、北京で働くサラリーマンが気のおけない仲間と集う老舗居酒屋「鳥亭」。
今年開店11年目を迎えた。
木の温かみを感じるテーブルに着き、北京では珍しい「ささみたたき」(12元)をつまみに、まずはビール(18元~)で乾杯。
朝引き鶏の新鮮なささみをわさび醤油につけて口へ放り込む。
ツンとわさびの爽やかな風味が広がり、その後ふんわりとしたささみのさっぱりした味わいが訪れる。
思わず目を閉じ、至福のひと時に浸る自分を発見することになるだろう。
鍋の〆には祝いの餅
鳥刺しだけで終わらない同店。
炭火で焼き上げる自慢の「焼き鳥」は1本5元~と懐にも優しく、日本で修行したオーナー秘伝のタレが食欲を増進させる。
色鮮やかな明太子の辛味が五感を刺激する「鳥身明太子マヨ焼き」(10元)など、何本も注文したくなること必至だ。
お腹が落ち着いてきた頃、メインの鍋をつつく時間が到来。
今回特別価格で味わえるつくね鍋は、ふわふわの手作りつくねが満載で、特にキムチ味は、「本場・韓国のキムチを使い、寒い冬に身体がほっこり温まりますよ」と話す料理長イチオシメニューだ。
〆にはうどん(18元)もいいが、新年を祝い表面のパリパリ感がたまらない「焼きもち」(4元)をいただきたい。
寒い北京のオアシスとして、鳥亭は今日も熱気に包まれる…。
info
鳥亭 好運街店
住所:朝陽区朝陽公園路1-6号好運街8号地下1階(炭乃家と同じ入口)
TEL:5867-0266
営業時間: 17時半~翌1時 ※1月30日(木)~2月1日(土)は~22時まで
席数:80席
予算:80元
~北京ジャピオン2014年01月27日号