今週もゴチになります ~寿司幸で「中とろ」

 

いいネタをより安く

新源里でひときわ質素に暖簾を掲げる小さな寿司屋「寿司幸」。
テーブル席4つとカウンター4席のこじんまりした造りの店内には、しっとりと懐メロが流れる。
旨い寿司をつまみに、静かに晩酌を楽しみたい人にはうってつけの隠れ家だ。
日本人寿司職人の下で13年間修行した板前・寇(こう)さんが営む同店のウリは、なんといっても〝いいネタを手頃な価格で味わってもらいたい〟という心意気。
修行時代に培ったルートで鮮度抜群のネタを仕入れ、「平目」、「鯛」などの高級魚や「サーモン」、「タコ」を一貫なんと5元で振舞う。
また、長崎産の「アジ」(20元/貫)や「金目鯛」(25元/貫)など、日本から仕入れる旬のネタも見逃せない。

脂がとろける「中とろ」

〝寿司の王様〟と言えば「大とろ」だが、同店では敢えて、大とろと中とろの中間部分を仕入れている。
「大とろはスジが多すぎるからね。うちは半分中とろ、半分大とろの部分を提供してる。
綺麗なサシで脂もちょうどよく乗ってるんだ。口に入れた途端にとろけるよ!」と寇さん。
寿司ゲタからはみ出るほど大きなネタは口に放り込んだ瞬間、脂とトロの甘みがスーッと溶けて広がる極上の美味さだ。
日本で人気の「獺祭(だっさい) 純米大吟醸」(502元/720㍉リットル)をはじめ、寿司と一緒に楽しみたい日本酒も25種以上を揃える。
今夜は北京の〝下町寿司屋〟で、日本酒と共に濃厚なトロを味わおう!

info

住所:朝陽区新源西里東街9号(漁陽飯店北門向かい)
電話:6461-2798
営業時間:10時~14時、17時半~24時
席数:15席
予算:昼30元~、夜100元~

 

~北京ジャピオン2012年9月3日号

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