漢方入りデザートで風邪予防

――先生、最近、咳をする人が増えていて、風邪の流行が心配ですね。

先生　そうですね。
そこで今日は、乾燥によって起こる咳や、風邪の予防にぴったりの甘味を手作りしました。
漢方入りの蒸しオレンジですよ。食べてみてください。

――わぁ、甘くて温かい。中に入っているのは、クコとハスの実ですか？

先生　ええ、それから咳止めと肺を潤す効果のある、ユリ根も入っています。
クコの実は肝臓を、ハスの実は脾臓や胃腸、腎臓など消化器系を労わってくれます。
内臓の機能を整えて、乾燥や風邪のウィルスから身体を守りましょう。子どものおやつにもいいですよ。

――そうですね！　作り方を教えてください。

先生　はい。
まずオレンジの、ヘタの部分をカットします。
下の部分をそのまま器として使うわけですが、皮と果肉の間に沿ってぐるっとナイフを入れておくと、食べやすいですよ。
果肉の上にユリ根を２～３片、ハスの実を２～３個、クコの実を３～４粒乗せます。
最初にカットしたヘタを蓋のように乗せ、茶碗蒸しの要領で15分程度、蒸せば完成です。
ユリ根は一晩、ハスの実は２～３時間かけて水で戻しておく必要があるので、注意してください。
オレンジはビタミンＣが豊富で、胃腸に優しく消化もいいですよ。
ぜひ試してみてくださいね！

 

 

 

～北京・天津ジャピオン2014年11月24日号