お粥で胃腸の働きを整える
――先生、4歳になる子どものお腹が緩くなりやすいのですが、そんな時、何を食べさせたらいいのか悩んでいます。
先生 胃腸に優しい食事を与えないといけませんね。
消化機能を整えてくれる漢方、「茯苓(ブクリョウ)」を使ってお粥を作ってみてはどうですか?
茯苓は非常にマイルドな漢方なので、小さなお子さんからお年寄りまで、安心して食べられますよ。
――ほほぅ。胃腸にいい漢方があるんですね。
作り方を教えてください!
先生 はい。
材料は、粉末状の茯苓15g に生の「栗」25g、「大棗(ナツメ)」10粒、「粳米(うるち米)」100g の4種類です。
まずは適量の水を入れた鍋で栗とナツメ、米を煮ていきます。米が半煮えになった頃に茯苓の粉末を加え、かき混ぜてください。
さらにコトコト、栗が煮えたら完成です。
砂糖を少々加えると、食べやすいですよ。
――甘いお粥…おいしそう!早速、試してみます。
先生 はい。茯苓は胃腸の働きを正常にしてくれるほか、「気虚(エネルギー不足)」や貧血を改善する効果もあると言われています。
また、栗にも、東洋医学で胃とともに消化・吸収の機能を持つとされる「脾」の働きを整え、下痢を止める作用が期待できるんですよ。
お子さんの健やかな成長のために、消化器官を正常に保つように管理してあげてくださいね。
~北京・天津ジャピオン2015年3月23日号