腹式呼吸で肺活量を鍛える
――先生、今日は風船を使った健康法をご紹介いただけるとか。
先生 はい。風船を使って肺活量を鍛える呼吸訓練です。慢性の器官炎症がある方や高齢の方にオススメです。まず、糸を付けた風船を持ち、その腕をまっすぐ伸ばします。腕を伸ばした状態が辛い方は、上から吊るしてください。その風船に向かって、息を吹くことで呼吸訓練になります。風船があることで、どの程度吹くことができるかなど、自分の呼吸の目安になります。
――なるほど。では、呼吸する時のポイントを教えてください。
先生 大切なのは、「腹式呼吸」です。鼻からゆっくり息を吸い込み、口からゆっくり吐き出します。喉とお腹に手を当てて呼吸してみてください。吸った時にお腹が膨らむように行います。
――わ~、思ったより難しいですね。
先生 そうなんです。それぞれ体調や年齢に合わせて、方法や回数を決めてください。最初は座った状態から始め、慣れたら立った状態で行い、回数も3回ぐらいから徐々に増やしてみましょう。元気な方は、風船なしで行ってもいいですね。風船なしの場合は、ゆっくり3回吸って、6回吐き出してください。酸素過多でめまいなどが起こる場合がありますので、無理はしないでくださいね。
~北京・天津ジャピオン2016年8月8日号~