漢方で下痢症状を改善
――先生、6歳の子どもの下痢が続いてるんです…。
先生 それは辛いですね。下痢が続いている場合、「脾」が弱っていると考えられます。「脾」の働きを補い、小さなお子さんでも飲める「参苓白朮丸(じんりょうびゃくじゅつがん)」という漢方薬があります。胃腸の働きを整え消化を助け、体内に停滞している湿気を除去し、気の流れをよくして下痢を改善させる茯苓、扁子、白朮、山薬、桔梗など10種類の生薬が入っています。副作用がなく、安全な漢方薬です。
――「脾」が弱っているというのは、脾臓が弱っているということですか?
先生 中医学でいう「脾」は、脾臓だけでなく、小腸や膵臓などを含む消化器系の作用を司る器官を指します。「補土生金」という言葉がありますが、「土」が「脾」、「金」が「肺」を指し、「脾」の働きを改善させることで「肺」にも影響を与え、治癒が促進するという意味です。ここで言う「肺」とは、呼吸の調節機能のほか、皮膚、免疫機能、水分代謝などにも関わっています。この漢方薬は、「脾」だけでなく、「肺」にも影響を与えるんです。
――なるほど。大人も服用できますか?
先生 もちろんです。胃腸が弱っていて食欲不振の方、慢性的な下痢の方などにオススメです。使用の際は、添付の説明書の使用量を守ってくださいね。
~北京・天津ジャピオン2016年8月29日号~