「人参帰脾丸」で貧血対策を
――先生、最近、貧血気味で身体が重いんです。
先生 それは辛いですね。貧血対策には栄養と睡眠が必須です。夜はちゃんと睡眠をとっていますか?血液は眠っている間に作られます。特に23時~午前3時の間が最も睡眠の質が上がる時間帯だと言われています。
――なるほど、23時までに寝ることが大事なんですね。栄養はどんなものを摂ればいいのでしょうか?
先生 造血を助けてくれる食材には、ホウレン草やレバー、ひじきなどがありますが、今回はこちらの「人参帰脾丸」という漢方薬をご紹介しましょう。この漢方薬には、ニンジンや茯苓(ぶくりょう)、竜眼(りゅうがん)、ナツメなど14種類の生薬が配合されています。血液を増やし、ホルモンバランスを整えることで、消化器官の働きを助け、疲労の回復、精神安定などの効果が期待できます。特に、女性は月経や妊娠、出産、更年期などに血液が不足しがちですから、必要に応じて飲んでみてください。
――わかりました。使用上の注意はありますか?
先生 症状によって、1日1~3回と幅がありますので、まずは医師や薬剤師にご相談ください。帰国後も服用を続けたい場合は、「加味帰脾丸」という薬がほぼ同じ成分です。ただし、健康の基本はバランスの良い食事と良質な休息です。薬に頼らず、規則正しい生活を心がけましょう。
また、女性など体質的に貧血になりやすい方以外に、痔や胃潰瘍など何らかの疾患によって貧血が引き起こされている場合もありますので、必要に応じて検査を受けるようにしてください。
~北京・天津ジャピオン2016年10月24日号~