漢方カイロで諸症状を改善
――最近、身体がだるく、疲れやすいのですが…。
先生 それなら、漢方処方薬「麻黄附子細辛」が入った「薬熨包」をおすすめします。
使い方は簡単です。
薬が入った袋を温め、だるさを感じる部分や経絡に直接あてたり、痛みを感じる場合はその周りにあててください。
患部を温めることで漢方薬の効用が高まり、つらい症状が和らぎ、経路の流れが良くなります。
同時に身体も温まるのでリラックス効果があり、身体の冷えも改善されますよ。
――なるほど。カイロのようなものですね。
「麻黄附子細辛」には、どんな作用があるんですか?
先生 中に入っている「麻黄」は鎮痛、抗炎症、発汗作用があり、「附子」は血管拡張、新陳代謝保温作用、「細辛」は鎮咳、利尿、抗アレルギーなどの作用があります。
そのまま飲めば、喉の痛みを和らげ、悪寒や冷えを改善し、せき、痰、鼻づまり、頭痛などを解消してくれるので、風邪のひき始めによく効きます。
身体を温めながら発汗を促し、熱を追い払ってくれるんです。
――何かほかの症状にも効用はありますか?
先生 実は、すごく重宝されている漢方薬の一つなんです。
現代のストレス社会で増えている高血圧、脳溢血、心筋梗塞などの心血管症や心の病であるうつ病、ほかに婦人科における月経不調、生理痛、子宮内膜症、更年期障害、男性の場合は早漏、インポテンツなどにも効果がありますよ。
取材協力先/北京御源堂中医診所
~北京ジャピオン2012年10月15日号