ワセリンで乾燥ブロック
――先生、北京の冬は乾燥がひどくて皮膚がカサカサです…。
先生 では、「白色ワセリン」をご紹介しましょう。ワセリンとは、皮膚の疾患や乾燥肌の対応用品として広く知られている成分のひとつです。リップクリームやハンドクリーム、入浴剤など、保湿効果のある製品に含まれていることが多いです。この「白色ワセリン」は、原材料の石油から精製されたワセリンから不純物を取り除いて製品化したもので、油で皮膚の上に直接、膜を張ることで皮膚を乾燥から守ります。
――今すぐにでも全身に塗りたいです!
先生 白ワセリンは少し固めの軟膏なので、先に乳液で水分を補ってから塗った方がいいですね。また、擦りむいたり、皮膚を傷付けてしまった際にも、傷口をきれいに洗ってから白ワセリンを塗っておくと治りが早いです。さらに裏ワザ的な使い方として、花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状がある方は、鼻の穴の粘膜に塗るとアレルギー性物質が直接体内に入りにくくなるため、症状の緩和が期待できます。
――そんな使い方もあるんですね~。
先生 はい。目の周り以外であれば基本的には全身に使えます。ただし油で膜を張って乾燥を抑えるため、少々ベタつきが気になります。就寝前に使用するといいでしょう。
~北京・天津ジャピオン2017年02月06日号~