フロスで菌の繁殖を防ぐ
――先生、私は毎食後に歯磨きをしているので、虫歯や歯周病の心配はないですよね?
先生 実は、歯ブラシだけでは届かない部分もあるんですよ。その汚れには、「デンタルフロス」を使う必要があります。さらに、年齢を重ねると歯茎が退縮してくるので、40~50代になったら歯間ブラシも併用した方がいいですね。口の中には、通常500~700種類の細菌が居ます。普段は特に影響はありませんが、クリーニングがきちんとできていないと、歯垢が溜まり、何億万もの細菌が住み着いてしまうこともあるんです。
――うわー、恐ろしいですね…。では、デンタルフロスはどのタイミングで使えばいいでしょう?
先生 就寝中は唾液の分泌が減り、菌が繁殖しやすいため、1日1回夜の歯磨きの後に行ってください。忙しい場合は週に数日でも構わないので、面倒くさがらずに続けることが大切です。デンタルフロスを使用した後に、マウスウォッシュでうがいをするとさらに効果的ですよ。
――ブラッシングだけでは不十分だったんですね。
先生 また、食事の時はよく噛んで食べてください。噛むことによって唾液がたくさん分泌され、口の中にあった菌は食べ物と一緒に胃へと流れていきます。そうすることで、口の中の細菌を減らすことができますよ。
~北京天津ジャピオン2017年10月16日号~