ストレッチで頚椎症を予防
――先生、今回は「タオル」を使った首のストレッチだそうですね。
先生 はい。このストレッチによって、特に40~50代の女性に起こりやすい首の頚椎症を予防することができます。頚椎症になってしまうと、腕や肩の神経、さらには脊髄までダメージを受けます。そうなると首筋や肩甲骨周辺のコリや痛みだけでなく、腕から手にかけての痛みやしびれ、足のもつれなど、日常生活にも支障をきたしてしまう恐れがあります。
――それは怖いですね…。頚椎症の原因は何ですか?
先生 主な原因は加齢です。頸椎のクッションの役目をしている椎間板は、20歳を過ぎた頃から年齢とともに水分が失われ、弾力性がなくなったり、ヒビが入ったり、老化現象が始まると言われています。少しでも老化を遅らせる方法として、今回紹介するストレッチを行ってほしいですね。
――では早速、やり方を教えてください!
先生 はい。フェイスタオルを両手で持ち、首の後ろの真ん中に当てます。次に両手を斜め上に引っ張り、頭を少し上に倒します。今度はその状態からあごを喉元に引き付けるように、うなずく動作を行います。朝晩、この上下運動をゆっくりやってください。このストレッチで頸椎のわん曲が正常になり、首の健康を保つことができますよ。
―――今週のドクター―――
北京東文中医診所
理学療法士
張牧川医師
北京中医薬大学博士号を取得。理学療法士として、鍼灸・整体・漢方薬を用いた慢性疲労や不眠症、肩こりや捻挫などの治療を得意とする。日本語堪能。
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~北京天津ジャピオン2022年7月11日号~