お医者さんの御用達~第580回

一家に1台の“3種の神器”

 

――先生、以前「パルスオキシメーター」は一家に1台の必需品だというお話でしたが、ほかにも必需品があるそうですね。

先生 はい。体温計とパルスオキシメーター、そして「血圧計」が在宅モニターにおける“3種の神器”と考えていいでしょう。

 

――でも血圧計って、お値段が高いイメージがあるのですが…。

先生 血圧計もここ数年で、価格が飛躍的に安くなりました。商品自体も非常にコンパクトになっています。

 

――ほぉ~、そうなんですね。では、商品の選び方を教えてください。

先生 まず大事なのが、手首で測るタイプのものではなく、上腕で測るものを選んでください。上腕式の方が心臓に近いため、血圧を正確に測ることができます。

 

――わかりました。血圧はどれくらいの頻度で測ればいいんでしょうか?

先生 自分の血圧は随時測定した平均ではじめてわかるものなので、本来なら24時間測る必要があります。まずはこまめに測り、自分の平均値を測定してください。測定時は正しい位置に適切な強さで巻きましょう。こうすることで、血圧が高い、低い状態が一目でわかります。特に1人暮らしの方は血圧計を常備し、常に測る習慣を身につけておけば、健康管理もできて安心ですよ。

 

―――今週のドクター―――

ラッフルズホスピタル

北京医務総監・内科専門医

森下京子医師

ミュンヘン大学医学部卒業後、同大学の博士号を取得。その後、日本の医師免許を取得し、東京で内科専門医として勤務。2014年より同院の医務総監を兼任している。

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~北京天津ジャピオン2022年7月4日号~

 

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