お医者さんの御用達~第633回

緑豆湯で夏を健康に過ごす

 

――先生、毎日暑い日が続きますね。北京の夏を健康に過ごす秘訣をぜひ教えてください!

先生 はい。暑さに伴い、最近は胃腸の病気にかかる方が増えてきました。暑くなると食べ物が変質し、細菌が増えやすくなります。日本人が好んで口にする生卵、生魚などの生ものは生産月日に注意し、衛生上、問題のない店で食べるようにしましょう。また、日本人は一年中、氷水を飲みますが、中国では幼少期から冷たいものをなるべく避け、お茶や白湯を飲んでいます。冷たいものは胃腸の働きを防げ、腹痛や下痢などの症状を引き起こしますので、できるだけ避けてください。

 

――なるほど、わかりました。となると、仕事の後の冷たいビールもダメでしょうか!?

先生 夏の冷えたビールは確かに美味しくて爽快ですよね。できる限り1杯もしくは1本に抑え、多めに飲む場合は常温のビールにするなど、胃腸の負担を減らしましょう。

 

――はい。では他にオススメの飲み物があれば、教えてください。

先生 北京には緑茶やウーロン茶、ジャスミンティーなど、お茶が豊富にあります。また、緑豆を氷砂糖と水だけで煮た伝統的な飲み物「緑豆湯」は栄養も豊富なうえ、暑気あたりを予防し、身体の熱を冷ます効果があります。ご家庭でも簡単に作れますので、ぜひ試してみてください。

 

===今週のドクター===

IMC北京国際医療センター

中医整形外科、中医鍼灸、家庭全科

張慶慶 中医師

北京中医薬大学卒。北京中日友好病院勤務を経て、日本で14年間、中医整形や漢方関連の指導を行う。帰国後は外資系医療機関に勤務。日本語堪能。

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~北京天津ジャピオン2023年8月21日号~

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