高血圧や高脂血症に苦丁茶
――先生、今回はお茶ですか?
先生 えぇ。
私が毎日飲んでいる「苦丁茶」です。
このお茶は名前の通り苦味が強いんですが、中医学で苦味には、熱を冷ます「清熱」、血管のつまりを取り除く「散淤」の効果があるとされています。
ですので、口内炎や喉の痛み・腫れ、便秘や大便が硬くなるといった〝上火〟の症状を和らげてくれる作用があるんですよ。
――へぇ~。うわっ!
初めて飲みましたが、本当に苦いですね。
先生 はい。
ほかにも、血圧や血中脂肪(中性脂肪やコレステロール)を下げる効果もあると言われていて、高血圧や血中脂肪が気になる人、肥満症の人に特におすすめしたいです。
私も友人にすすめられて飲み始めたんですが、実際に血中脂肪値が下がったんですよ。
――すごい。
まさに良薬は口に苦し、ですね!
先生 そうですね。
茶葉は2種類あって、細長くひねった形状の〝大葉〟であれば1本、〝小葉〟の場合は一つまみをカップに入れ、お湯を注ぎ足しながら飲んでください。
苦味がなくなったら茶葉を取り替えてくださいね。少なくとも3カ月以上、毎日続けることが大事です。
ただ、「苦丁茶」は刺激が強いので、虚弱体質や胃が弱い人、下痢気味の人にはおすすめできません。
飲んで気分が悪くなるようなことがあった場合にも、飲用を控えてくださいね。
取材協力先/北京二十一世紀病院
~北京ジャピオン2013年5月20日号