【北京5月7日】北京地下鉄8号線の車内で5月7日(土)11時45分頃、1人の乗客により不明の物体が投げ捨てられ、煙と異臭で数十人の乗客がパニック状態で下車するという騒ぎがあった。
現場にいた乗客によると、同日同時刻、奥体中心駅付近で突然、走行中の車内に硬い物体が投げ出される音がした。その後、その物体から煙が上がり、刺激臭が漂った。車両内の物体の周囲にいた乗客らは大慌てで互いに押し合うように逃げ出し、叫びながら走る人や「助けて!」と大声を上げる人もいたという。車両がオリンピック公園駅で停車した後、乗客の男性が地下鉄の安全員にこの事態を伝えていた。
北京地下鉄の公式ウェイボー(微博)によると、オリンピック公園駅スタッフの報告で発煙した物体は赤いウエストポーチに入っていた携帯のモバイル充電器であることが判明、すでに公安機関に引き渡された。なお、ウエストポーチ及び充電器の持ち主は不明だとしている。
~北京・天津ジャピオン2016年05月16日号~