北京の麻薬犯罪情勢が深刻化 低年齢化と外地人割合が突出

【北京6月22日】「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」に先立ち、北京市政府新聞事務室は6月21日(火)、北京麻薬撲滅PRを行った。この席上で北京市公安局副局長は、北京の麻薬情勢は依然として楽観視できないとした。

同副局長によると、今年、公安局治安検査処が検挙した麻薬犯罪者は約860人で、押収した麻薬類は3・2kg。また、北京戸籍以外の麻薬常習・販売者は大幅に増加しており、目下、市内の麻薬使用者リストの3・3万人のうち、約1・8万人と過半数に達している。なお、麻薬販売人は黒龍江省、河北省、吉林省、新疆ウイグル地区出身者が突出しているという。

さらに、麻薬犯罪は低年齢化が進んでおり、2015年に市内で検挙された麻薬使用者約9500人のうち、35歳以下が約5900人で62%、最年少は12歳だったとしている。

北京市最高裁判所によると、15年は25歳以下の青少年の被告人が318人で、うち20%が麻薬犯罪案件となっている。

~北京・天津ジャピオン2016年6月27日号~

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