【北京9月28日】9月28日(水)の「世界狂犬病デー」を受け、北京市疾病予防控制中心は9月27日(火)、今年1~8月までの北京市内の狂犬病症例は2件で、患者はともに死亡したと発表した。同時に、現時点までに狂犬病免疫予防接種を受けた人数は10万人に上るとした。
北京市疾病予防控制中心の統計によると、2015年に市内で報告された狂犬病症例は前年同様7件で、7人が死亡している。感染源は犬、猫のほか、オオカミ、キツネ、イタチ、アライグマ、コウモリなどの野生動物で、一般的に感染後の潜伏期間は1~3カ月、死亡率100%の急性伝染病にあたる。また、感染者の多くが適時に予防ワクチンの接種を受けなかったことが死亡の原因だとしている。疾病予防控制部門は、咬まれる、あるいは爪で傷を付けられた場合は適切な処置を行った後も、市指定の予防外来で傷口の処置とワクチンの接種を受けるよう促している。
目下、市内各区では、115件が狂犬病免疫予防外来を開設している。
~北京・天津ジャピオン2016年10月10日号~