【北京10月10日】故宮博物院で10月10日(火)、全面的な入場券のネット販売が正式に導入された。このため、入場券販売所の看板が撤去されることとなり、同所の92年に及ぶ歴史に幕を閉じた。
故宮では今年7月より、入場券のネット販売を試験的に開始し、10月2日(月)には入場券の全面ネット販売がスタート。同日深夜1時頃には2日当日の入場券8万枚が完売した。また、同日14時には翌日3日の入場券8万枚も完売していた。
今後、現地での入場券販売は廃止されるが、ネット利用に不慣れな参観者への配慮として、故宮では総合サービス窓口を設置し、ネットでの入場券の購入方法や代理購入、外国人参観者などをサポートするサービスを実施するとしている。
なお、同院院長は入場券販売所の今後の利用法について、天安門で早朝に国旗掲揚を見学した後、各観光地が営業を開始するまでの待ち時間の休憩スペースとして、観光客に提供する予定だと話している。
~北京天津ジャピオン2017年10月16日号~