〝武漢脱出女性北京侵入事件〟 住宅区責任者らに責任追及へ

【北京3月3日】最近、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19)で封鎖が続く湖北省武漢市から脱出した女性が北京に侵入後に感染が確認され、世間を騒然とさせた〝武漢脱出女性北京侵入事件〟を受け、調査チームは3月2日(月)、北京で記者会見を行い、調査結果を報告した。

報道によると、汚職罪で服役していた女性(61歳)は2月17日(月)に刑務所を出所。同刑務所では新型肺炎の感染例が確認されており、女性に対しても出所後、武漢の女子刑務所で隔離観察を行っていた。女性は北京に住む娘の元へ戻ることを希望。21日(金)には家族が車で迎えに行ったが、その際、警察官がパトロールカーで女性を刑務所から武漢北高速料金所の外広場まで送っていた。女性ら一行は22日(土)深夜、北京に到着したが、その間、高速の検問や住宅区の駐車場検問などの隙を突き、封鎖網を突破していた。22日午後、社区への「家に武漢から来た人がいる」という連絡で事態が発覚。女性らを隔離観察後、検査を行ったところ、全員に感染が確認された。

調査チームは、事件に関与した機関・企業または責任者10数人に対し、責任を追及する構えを示している。

 

~北京天津ジャピオン2020年3月9日号~

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