【北京6月1日】「北京市文明行為促進条例」が6月1日(月)正式に施行された。これにより、ゴミのポイ捨てや観光地のいたずら書きなど、市民生活の様々な場面における「非文明的行為」が規制されることになる。
条例では、公衆衛生、公共の場における秩序、交通、地域生活、観光、通信ネットワークの6つの分野の非文明的行為に対して重点的な改善と管理を求めている。
また、法的責任を規定し、禁煙の場所での喫煙は「北京市禁煙条例」に基づき50元の罰金、公園など公共の場で大音量で音楽を鳴らし、警告に従わない場合は「北京市環境騒音公害対策法」に基づき200元以上500元以下の罰金、建物から物を投げ捨てた場合は「北京市物業管理条例」に基づき警告あるいは500元以上5000元以下の罰金など、既存の法令に連結させた罰則も定めている。
また新たに、ソーシャルディスタンスを保つ、インフルエンザ罹患時はマスクを着用、取り箸を使う、料理を一人分ずつ取り分けるなど、新型コロナウイルス予防で培った習慣も組み込まれている。
なお、市内では目下、500カ所の交差点に公共文明指導員を配し、交通ルールの指導にあたっている。
~北京天津ジャピオン2020年6月8日号~