【北京6月17日】豊台区にある北京新発地市場を中心に発生した新型コロナウイルスの集団感染を受け、豊台区市場監督管理局は6月16日(火)、岳各庄批発(卸売り)市場の全面消毒及び食品安全検査、業者・従業員6000人に対しPCR検査を実施した。
豊台区では今月13日(土)より、冷凍牛・羊肉などの家禽肉類、水産品に対し、大規模な食品安全検査を開始。食品取引市場やスーパー、コンビニなどの経営側に感染予防責任の履行を督促していた。
同区ではこれ以前に、北京新発地市場の関係者8186人に対しPCR検査向けのサンプル採集を行い、14日(日)までの検査結果で5803人が陰性だったことを報告。同時に周辺住宅区の住民約4万6000人に向けて24カ所に検査ステーションを設置し、全面的なPCR検査を実施するとしている。
北京市政府副秘書長は6月16日、「北京市新型コロナウイルス肺炎発生予防・対策記者会見」の席上で、北京市突発的公共衛生事件緊急対応レベルを再び三級から二級に引き上げると宣言。深刻な感染拡大防止に向け、市内の住宅区において厳格な封鎖式管理を全面的に実施するとしている。
~北京天津ジャピオン2020年6月22日号~