北京市環境保護局は5月31日(金)、「2012年北京市環境状況公報」を発表した。
これによると、市の汚染物質排出量のトップは自動車の排気ガスで、全体の22・2%を占めることが分かった。
同報告書によると、2012年は、空気中の主要汚染物濃度が継続して下降し、地表水の水質も改善されるなど、北京市の生態環境は総じて良好であるとした。
だが一方で、市のエネルギー消費量は増加の一途をたどっており、12年の統計によると、市全域の汚染物質排出量は11年に比べ、小中規模の都市1都市分に相当する排出量の増加があったとしている。
また、市全体の消費電力は前年比6・4%、市民の消費電力は11・8%それぞれ増加し、人口増加に伴い消費水量も増加している。
この状況に対し北京市環境保護局の担当者は、市の環境整備政策は効果を表しているものの、毎年の汚染物質排出量の増加に減少速度が追いついていないとしている。
(6月1日)
~北京ジャピオン2013年6月10日号