国際航空券入手難で詐欺が横行 留学生被害総額は170万元に

【北京7月19日】ウェイボー(微博)やWeChat(微信)で最近、国際線航空券の予約代行を偽り、海外在住の中国人留学生から大金を騙し取る事件が相次いでいる。ある統計によると、7月18日(土)までに合計65人がこの手の詐欺に遭い、被害総額は約170万元に上っている。

一例を挙げると、米国に滞在中の中国人留学生は今年6月末、国際航空券の入手が困難な状況下で出国期限が迫り、ウェイボーで見つけた「龍騰国際特価航空券」名義のアカウントに連絡。個人情報を提供した後、航空券情報を受け取り、保証金1万元を支払ったところ、先方は全額を要求。さらに1万4000元を支払った後、音信不通になったという。

被害者らによると、詐欺のアカウントは複数に及び、中には正規の旅行会社「北京引領假日国際旅行社」の関係者であるとほのめかす情報もあった。

企業名を騙られたことを受け、「北京引領假日国際旅行社」は7月11日(土)、同社とは無関係の詐欺だとの声明を発表。同社の営業許可証や経営許可証が悪用されていた件について、顧客に信用させるために提示することもあったとし、企業情報の漏えいが発生した可能性を指摘している。

~北京天津ジャピオン2020年7月27日号~

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