【京津3月15日】北京で3月15日(月)、黄砂イエロー警報が発令された。
今年最大範囲、最強の黄砂が北京を覆い、同日8時には全市のPM10平均濃度が1立方㍍あたり1000マイクログラムを超え、北部の一部の地域では2000マイクログラムを超過。13時には、北京中心部6区で3000マイクログラムを超過した。続いて天津、河北省滄州市などでもPM10平均濃度が深刻な事態となった。
国家城市環境汚染控制技術研究中心の研究員によると、今回の黄砂の発生地は主に内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区などで、今年は雨が少なく、気温が高いことから地表の乾燥。これにより黄砂が発生する3つの条件、地表の露出、降雨が少ないことによる乾燥、寒波による影響がそろったと説明した。
また、直近10年は黄砂の勢いが比較的弱かったとし、その原因として黄砂を吹き飛ばす寒波が頻繁に到来していたこと、北京市では荒れ地や更地の整備を実施し、効果を上げていたことを挙げている。
なお、1980~90年代にも黄砂はごく日常的なものとして扱われており、局地的にダストストーム(砂嵐)が吹き荒れていたとしている。
~北京天津ジャピオン2021年3月22日号~