コロナワクチン接種後に感染*市民の疑問に専門家が回答

【北京7月30日】 南京を筆頭に全国で新型コロナウイルス感染症が拡大していることを受け、北京市疾病予防控制中心の専門家は7月30日(金)、ワクチン接種後の注意点について回答した。

ワクチン接種はコロナ感染防止への最も有効な手段だが、南京で確認された感染者の大多数がワクチン接種済みだった。また、南京の禄口国際空港関係者もスタッフ全員が接種済みだったと証言している。「ワクチンは変異株に対し、効果はあるのか」という市民の疑問に対し、免疫予防所副所長は100%有効なワクチンはないとし、個体差やワクチン自体、環境など様々な要因によって感染の可能性はあると説明。一方でワクチンによる防御性は依然として存在し、感染予防のほかにも重症化への予防にも効果があるとした。

「ワクチンはなぜ感染を完全に予防できないのか」に関して伝染病の専門家は、ワクチンは注射によって人体に入り、血液中に抗体を作るため、呼吸器の粘膜から侵入するウイルスに対する効果は弱いと説明。一方、ウイルスが自己複製し、血液に侵入した後は抗体と細胞免疫の記憶が効果を発揮し、重症化への予防効果が得られるとしている。

~北京天津ジャピオン2021年8月9日号~

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