北京冬季五輪が成功裏に閉幕*中国伝統文化で幕を下ろす

【北京2月20日】「北京2022冬季オリンピック」の閉幕式が2月20日(日)、国家体育場「鳥の巣」で開催された。

閉幕式には、2月15日(火)の“元宵節”にちなんだ「閙花灯(提灯飾り)」が登場し、客席には約2万個の赤い灯籠を配置。世界の人々の平和や幸福を祈り、世界が団結して優れた文化を共有するという意味を込めた巨大な「中国結び」が床面や空中に浮かび上がった。

柳の枝をイメージした“垂柳図”には、惜別と再会を待ち望む意味が込められている。中国では昔、家族や友人との惜別に際し、“柳(liu)”の発音が“留”と同じであることから、送る者が柳の枝を折り、去る者に贈るという風習があったという。“垂柳図”には80人のダンサーと365人の一般人が参加していた。

また、子どもたちによる五輪テーマ曲『我和你』の合唱は、08年の北京五輪を完全に再現した演出で、“双奥(2つのオリンピック)”への敬意が込められているという。

なお、開幕式には中国古代の季節を表す暦「二十四節気」が、閉幕式には雪の結晶をかたどった提灯を手にした子どもたちが乗る乗り物に「十二生肖(十二支)」が使われた。

~北京天津ジャピオン2022年2月28日号~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP