“鳥類のパンダ”アカハジロ*54羽の人工ふ化・飼育に成功

【北京4月22日】北京動物園は最近、国家一級重点保護野生動物に指定される“アカハジロ”の人工ふ化により、現在までに合計54羽が誕生したことを明かした。

アカハジロは鳥綱カモ目カモ科ハジロ属に分類される鳥類で、主にアジア東南部に生息。水質への要求が非常に高く、生存条件が厳しいことから近年は野生の群れが激減し、“鳥類のパンダ”と称される。2012年には国際自然保護連合(IUCN)により、近絶滅種(CR)種に指定され、中国では昨年、国家一級重点保護野生動物に指定している。

国家林業和草原局、北京林業大学、北京動物園などは2019年より、国内初のアカハジロの人工ふ化に対する技術研究を進め、3年を経て、54羽のふ化・飼育に成功していた。

北京動物園などでは引き続き飼育・繁殖の技術研究を行い、人工の群れを拡大し、野生として自然界に戻す研究を進めるとしている。

~北京天津ジャピオン2022年5月2日号~

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