【北京8月22日】海淀区人民法院(裁判所)は最近、昨今のペット市場の“異色のペット(犬、ネコ、鳥などの伝統的な動物以外)”ブームにおける法的リスクを指摘し、警鐘を鳴らした。
大学生が好奇心からECサイトで毒蛇を購入し、咬まれて死亡したケースでは、両親がECサイトを連帯責任で訴えたところ、サイトは販売者とは無関係であるとし、責任を認めなかったという。
一部のECサイトは違法禁止動物について把握しておらず、また違法販売者についても監査で発見ができない場合があることから、知らないうちに危険なペットの取引に手を貸しているという。
また、ある人物は市場で7匹の蛇をペットとして購入し、後に公共エリアに遺棄したところ、清掃員に通報され、その蛇が毒を持っていたことから公共安全危害罪で起訴された。結局、その人物は公共の秩序を乱し、人々に心理的恐怖を与えたとして騒動挑発罪で9カ月の実刑判決が下ったという。
裁判官は蛇やトカゲ、クモ、イモリ、両生類などのペットは事前に特性を理解し、人に慣れない、飼育が難しいなどの理由で飼育を放棄した場合、刑事責任を追及されることを念頭に置くよう注意を促している。
~北京天津ジャピオン2023年9月4日号~