不眠症の改善に「分心木」

――先生、最近、疲れて身体がダルいのですが、夜は目が冴えてしまって眠れないんです…。

 

先生　それは辛いですね。薬に頼りすぎるのも身体によくありませんから、今回は「胡桃分心木」をご紹介しましょう。

 

――胡桃はわかりますが、分心木とはなんですか？

 

先生　実際にクルミを割ってみるとわかりますが、殻の中がいくつかの小部屋に分かれています。その仕切りのことを「分心木」と言います。普通は捨ててしまいますが、実はオレアノール酸やアセトン、エモジンなど11種類の身体にいい成分が含まれています。不眠症を改善するだけでなく、内分泌系、特に男性ホルモンのバランスを整えたり、腎臓の働きを助け、頻尿や膀胱炎を改善するなどの働きがあります。

 

――そうだったんですか！　どれくらいの量を、どうやって摂ればいいのでしょうか？

 

先生　１回約３g、朝の起床時と、夜の就寝30分ほど前に３gずつ摂ります。粉末にして直接飲んでもいいですし、お茶のように沸かして、その湯を飲んでも構いません。私は鶏肉を煮込む時などによく一緒に入れています。煮込むと柔らかくなるので、食べてもOKです。特に副作用もありません。ただし、ナッツ系のアレルギーのある方は気を付けてください。

～北京・天津ジャピオン2016年9月5日号～