身体に優しい麦茶で健康に
――先生、最近暑くなりましたね~。
先生 そうですね。
日本では夏になると、みんな麦茶を飲みますよね。
清涼感があって体内の熱を下げてくれる、夏に適した飲み物です。
中国では「大麦茶」と呼ばれ、「大麦」は消化器系によい漢方薬として有名です。
実は身体にいいことがたくさんあるんですよ!
――そうなんですか?身近すぎて、考えたこともありませんでした。
先生 えぇ。
まず麦茶には、カフェインが含まれていません。
コーヒーやお茶にはカフェインが含まれていて、覚醒作用がある分、多少ですが胃に負担がかかります。
お茶を飲みすぎると胃が荒れてしまうのは、このせいもあるんです。
また、動悸が激しくなったり眠れなくなったり…という副作用も。
特に年配の方には、こういった影響が顕著に出ます。
――それに引き換え麦茶は、子どもから老人まで安心して飲めると。
先生 はい。
さらに、老化や生活習慣病の原因とされる活性酸素を抑制する成分(パラ?クマル酸)、血液をサラサラにして流れをよくする成分(ピラジン)が含まれています。
身体に負担なく、心筋梗塞や高血圧、がんといった病気の予防にもつながります。
また、近年増えているお子さんの肥満予防にもピッタリ。
ジュースの代わりに苦味のない麦茶を飲む習慣をつけて、肥満を防ぎましょう。
~北京ジャピオン2014年5月12日号