北京っ子も唸る串物
ロシア人街にて、炭火串焼きで挑戦し続ける「鳥の巣」。
串焼きの命たる味付けは基本的に塩で行うが、この塩、タダの塩ではない。
1kg100元以上する「ヒマラヤ岩塩」である。
ほんのり甘い岩塩は、食材の持つ秘めた旨みを引き出す。
厚さ約1㌢の超絶柔らか「上タンの串焼き」(15元)や定番「ねぎま」(6元)などのほか、最近人気を集めているのが「羊ロース串」(8元)。野間店長が食肉メーカー時代に培った選別眼をフル回転して仕入れる、上質なロースのみを使い、下味をつけず、塩、唐辛子、クミンでシンプルに焼き上げる。
絶妙な焼き加減と味わいには、口うるさい北京っ子も唸るのだった。
後引く辛さのつけ麺
串焼き以外でも400gと迫力満点の「骨付鶏」(45元)や、北京の老舗お好み焼き店の味を受け継ぐ「広島風お好み焼き」(32元)などが、会社帰りの駐在員を虜にする。
そして6月からは、夏バテ時にうってつけの「広島つけ麺」が登場した。
さっぱり中華ダレに鶏ガラスープを加え、とろみを出した鳥の巣流つけダレ。
中太麺に絡めていただくと、口いっぱいに甘酸っぱさが広がる。
「コクある甘さを楽しんでいると、後引く辛さが突然襲いますよ」と、野間店長のアレンジ効いた辛いつけ麺に、ヤミツキ必至だ。
21時~は、88元で生ビール飲み放題につまみがつく太っ腹企画も。
今週は涼を求め、ビアガーデンとつけ麺を楽しもう。
Info
住所:北京市朝陽区神路街39号1-57
TEL:010-8562-9052、186-1824-4678(野間)
営業時間:11時半~14時、17時半~24時(ラストオーダー23時半)
席数:78席(オープンテラス席20席、1階とテラス計60席貸切可)
予算:昼24元~、夜150元
~北京・天津ジャピオン2014年6月9日号