ブラキシズムにさようなら
――先生、この頃、主人の歯ぎしりがひどいんです。
先生 実は、寝ている間の歯ぎしりや食いしばり(以下、ブラキシズム)は、程度の差はありますが、ほぼ100%の方がやっています。
1cmも身体を動かさずに眠れる人がいないように、人は寝ている間も全身が動いています。
睡眠中のブラキシズムは体重の6~10倍の力がかかります。
これにより歯がすり減ったり、揺さぶられて歯の根元の組織が炎症を起こしたり、歯並びが悪くなったり、また、歯に亀裂が入り、そこからバイ菌が侵入して虫歯や知覚過敏を招くことになります。
顎関節症の原因になることもあります。
――ブラキシズムの原因は何ですか?
先生 明確には解明されていません。
ただ、眠りが浅い時やストレスを感じている時に起こることがわかっています。
――どうしたらブラキシズムを軽減できますか?
先生 睡眠中のマウスピース着用をオススメします。
マウスピースを着けることで、上下の歯の接点を小さくし、過度な負担を分散させるのです。
自分は大丈夫だと思っている方も、マウスピースの着用を習慣にしましょう。
無呼吸症候群対策にもなります。
もちろん、ストレスを溜めない、深くぐっすり眠れる生活を送ることが大切ですよ。
~北京・天津ジャピオン2015年11月30日号