「仁丹」で熱中症を予防
――夏も折り返し地点を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
先生 そうですね。
8月中はまだまだ真夏日もありそうなので、熱中症の症状に効く漢方薬「仁丹」を紹介したいと思います。
暑気あたりによる吐き気やめまいを感じたら、数粒を直接なめるか、10~20粒程度を水で服用して下さい。
頭がスッキリして、症状が改善されますよ。
外出前に服用すれば、熱中症の予防にもなります。
それから、この薬は熱中症以外に、車や船などの乗り物酔いにも効き目があるんですよ。
――なるほど、常備薬として重宝しそうですね。ちなみに、子どもが飲んでも大丈夫ですか?
先生 もちろんです。
私は子どもの頃、薄荷のようにスースーする味が楽しくて、「仁丹」を飴玉のようになめていました。
ただ、下痢の症状がある時や胃腸が弱っている時には服用を避けて下さい。
――分かりました。
ほかに、熱中症にならないために自分で気をつけることはありますか?
先生 まず、外出の際は日傘をさすか帽子をかぶり、屋外での長時間の活動を避けることですね。
空腹だと熱中症を引き起こしやすいので、毎食きちんと食事を摂って下さい。
後はやはり、外出前の水分摂取が重要ですね。
汗をかくと塩分が不足しがちになるので、塩を少量加えた水を飲むか、
塩分を含んだポカリスエットなどの清涼飲料水を飲むのがおすすめですよ。
取材協力先/北京フラワー医療センター
~北京ジャピオン2012年8月13日号