北京、今夏の厳しい暑さを受け 屋外労働基準の遵守を通達

【北京7月5日】北京が高温・酷暑シーズンに突入したことを受け、北京市衛生健康委員会は最近、事業主は労働者に対し、暑さ予防対策として十分な清涼飲料や薬品を提供するよう要請すると同時に、清涼飲料や薬品の替わりに金銭や物品を支給することを禁止すると通達した。

通達は「防暑降温措置管理法」に基づくもので、気象部門が発表する天気・気温予報に基づいた高温時の作業時間の遵守を改めて告知している。

同法では具体的には、1日の最高気温が40度以上に達する場合は当日の屋外作業を停止、1日の最高気温が37度以上~40度以下の場合は労働者の屋外作業時間が累計6時間以上を超えてはならず、併せて12時~15時の屋外作業を中断するよう要請。また、1日の最高気温が35度以上~37度以下の場合は、シフト交替制を採用するなど労働者の連続作業時間を短縮するよう要請し、屋外作業の残業を禁止している。

このほか高温の環境下で屋外作業を行う労働者に対する健康診断の実施、市が定めた手当ての支給、労働条件や作業環境の改善、作業を行う場所に換気または温度を下げる設備を増設するなど、配慮を求めている。

~北京天津ジャピオン2021年7月12日号~

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